平成19年に24,996億円だった歯科医療費は平成30年には概算だが29,712億円と11年で約4,716億円増えた。診療報酬改定のない年も歯科医療費が増えるようになってきた。年齢階級別では0~14歳と65歳以上(特に75歳以上)での患者数の増加が著しい。1人あたり歯科医療費の多い65歳以上の患者の増加が全体の歯科医療費を伸ばしている。 受診延日数は4.12億日から4.18億日と少しずつ増加、1日あたり医療費も6.1千円から平成30年には7.1千円と増えて全体の医療費が伸びた。現場の努力の賜物である。 平成20年改定0.42%で、歯科初診料は180→182点に、歯科再診料は38→40点なり、続く平成22年改定2.09%で、歯科初診料は182→218点に、歯科再診料は40→42点となった。平成22年改定から、歯科の改定率が医科のそれを上回ることとなる。そして、平成24年改定1.7%、平成26年0.99%、平成28年0.61%、平成30年0.69%と続く。 診療行為別には、初診・再診+900億円、医学管理等+963億円、在宅医療+723億円、検査+468億円、リハビリ+423億円、処置+1719億円で大きく伸び、歯冠修復及び欠損補綴は-1,002億円であった。歯冠修復及び欠損補綴には金銀パラジウム合金の価格が1g430円から1,458円に値上がりしている金額(1,080億円)も含まれているので、金属の価格を除くと歯冠修復及び欠損補綴は-2,082億円という大幅なマイナスになる。(表) 初診・再診では、初診料のアップ(180→234点)で+492億円、再診料のアップ(38→45点)で+194億円、外来環+147億円、特別対応+50億円である。 医学管理等では、歯科口腔衛生指導料(-279億円)、機械的歯面清掃(-296億円)が医療管理からなくなり、歯科疾患指導管理で+840億円、歯科衛生実地指導料+372億円、文書提供加算+88億円、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所のエナメル質初期う蝕管理加算+113億円、周術期等口腔機能管理+40億円、診療情報提供料+18億円。 在宅医療では、歯科訪問診療(1・2・3)で+438億円、訪問歯科衛生指導+159億円、歯科疾患在宅療養管理料+72億円である。 検査では、電気的根管長測定-25億円、平測-22億円、顎運動-31億円、歯周病検査(1回目)+508億円、歯周病検査(2回目)-4億円。 リハビリでは、歯科口腔リハビリテーション(+414億)の新設で増加した。 処置では、う蝕+21億円、咬調-19億円、Hys処+4億円、小窩裂溝(う蝕早期)填塞+65億円、歯内療法-234億円、歯周基本治療+584億円、SPT(歯周病安定期治療)+472億円、P基処+136億円、その他処置+108億円、機械的歯面清掃(歯清)+666億円、固定-30億円である。 手術では、抜歯手術+28億円、口内消炎-55億円、歯周外科+13億円。 歯冠修復及び欠損補綴では、補診補管-97億円、歯冠形成-102億円、KP充形修形+9億円、支台-13億円、印象-105億円、装着-108億円、咬合採得-65億円、試適-32億円、充填+114億円、鋳造歯冠修復+8億円、前装金属冠-124億円、HJC-41億円、CAD/CAM+309億円、ポンティック+7億円、有床義歯(熱可塑性含む)-306億円、鋳造鉤-51億円、線鉤-16億円、コンビCl+36億円、フックスパー-2億円、研磨-128億円、バー+91億円、床修理・裏装-63億円、有床義歯調整-241億円。 100億円以上プラスとなったのは、初診料のアップ(180→234点)で+492億円、再診料のアップ(38→45点)で+194億円、外来環+147億円、歯科疾患指導管理で+840億円、歯科衛生実地指導料+372億円、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所のエナメル質初期う蝕管理加算+113億円、歯科訪問診療1・2・3で+438億円、訪問歯科衛生指導+159億円、歯周病検査(1回目)+508億円、歯科口腔リハビリテ−ション+414億(移行分を除くと+173億円)、歯周基本治療+584億円、SPT+472億円、P基処+136億円、その他処置+108億円、歯清+666億円(移行分を除くと+370億円)、充填+114億円、CAD/CAM+309億円である。 100億円以上マイナスとなったのは、歯科口腔衛生指導料(歯管へ)-279億円、機械的歯面清掃(移行)-296億円、歯内療法-234億円、歯冠形成-102億円、印象-105億円、前装金属冠-124億円、有床義歯(熱可塑性含む)-306億円、研磨(廃止)-128億円、有床義歯調整(移行)-241億円である。
日本歯科医師会
富山県歯科医師会
富山市歯科医師会
平成19年に24,996億円だった歯科医療費は平成30年には概算だが29,712億円と11年で約4,716億円増えた。診療報酬改定のない年も歯科医療費が増えるようになってきた。年齢階級別では0~14歳と65歳以上(特に75歳以上)での患者数の増加が著しい。1人あたり歯科医療費の多い65歳以上の患者の増加が全体の歯科医療費を伸ばしている。
受診延日数は4.12億日から4.18億日と少しずつ増加、1日あたり医療費も6.1千円から平成30年には7.1千円と増えて全体の医療費が伸びた。現場の努力の賜物である。
平成20年改定0.42%で、歯科初診料は180→182点に、歯科再診料は38→40点なり、続く平成22年改定2.09%で、歯科初診料は182→218点に、歯科再診料は40→42点となった。平成22年改定から、歯科の改定率が医科のそれを上回ることとなる。そして、平成24年改定1.7%、平成26年0.99%、平成28年0.61%、平成30年0.69%と続く。
診療行為別には、初診・再診+900億円、医学管理等+963億円、在宅医療+723億円、検査+468億円、リハビリ+423億円、処置+1719億円で大きく伸び、歯冠修復及び欠損補綴は-1,002億円であった。歯冠修復及び欠損補綴には金銀パラジウム合金の価格が1g430円から1,458円に値上がりしている金額(1,080億円)も含まれているので、金属の価格を除くと歯冠修復及び欠損補綴は-2,082億円という大幅なマイナスになる。(表)
初診・再診では、初診料のアップ(180→234点)で+492億円、再診料のアップ(38→45点)で+194億円、外来環+147億円、特別対応+50億円である。
医学管理等では、歯科口腔衛生指導料(-279億円)、機械的歯面清掃(-296億円)が医療管理からなくなり、歯科疾患指導管理で+840億円、歯科衛生実地指導料+372億円、文書提供加算+88億円、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所のエナメル質初期う蝕管理加算+113億円、周術期等口腔機能管理+40億円、診療情報提供料+18億円。
在宅医療では、歯科訪問診療(1・2・3)で+438億円、訪問歯科衛生指導+159億円、歯科疾患在宅療養管理料+72億円である。
検査では、電気的根管長測定-25億円、平測-22億円、顎運動-31億円、歯周病検査(1回目)+508億円、歯周病検査(2回目)-4億円。
リハビリでは、歯科口腔リハビリテーション(+414億)の新設で増加した。
処置では、う蝕+21億円、咬調-19億円、Hys処+4億円、小窩裂溝(う蝕早期)填塞+65億円、歯内療法-234億円、歯周基本治療+584億円、SPT(歯周病安定期治療)+472億円、P基処+136億円、その他処置+108億円、機械的歯面清掃(歯清)+666億円、固定-30億円である。
手術では、抜歯手術+28億円、口内消炎-55億円、歯周外科+13億円。
歯冠修復及び欠損補綴では、補診補管-97億円、歯冠形成-102億円、KP充形修形+9億円、支台-13億円、印象-105億円、装着-108億円、咬合採得-65億円、試適-32億円、充填+114億円、鋳造歯冠修復+8億円、前装金属冠-124億円、HJC-41億円、CAD/CAM+309億円、ポンティック+7億円、有床義歯(熱可塑性含む)-306億円、鋳造鉤-51億円、線鉤-16億円、コンビCl+36億円、フックスパー-2億円、研磨-128億円、バー+91億円、床修理・裏装-63億円、有床義歯調整-241億円。
100億円以上プラスとなったのは、初診料のアップ(180→234点)で+492億円、再診料のアップ(38→45点)で+194億円、外来環+147億円、歯科疾患指導管理で+840億円、歯科衛生実地指導料+372億円、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所のエナメル質初期う蝕管理加算+113億円、歯科訪問診療1・2・3で+438億円、訪問歯科衛生指導+159億円、歯周病検査(1回目)+508億円、歯科口腔リハビリテ−ション+414億(移行分を除くと+173億円)、歯周基本治療+584億円、SPT+472億円、P基処+136億円、その他処置+108億円、歯清+666億円(移行分を除くと+370億円)、充填+114億円、CAD/CAM+309億円である。
100億円以上マイナスとなったのは、歯科口腔衛生指導料(歯管へ)-279億円、機械的歯面清掃(移行)-296億円、歯内療法-234億円、歯冠形成-102億円、印象-105億円、前装金属冠-124億円、有床義歯(熱可塑性含む)-306億円、研磨(廃止)-128億円、有床義歯調整(移行)-241億円である。