熱気を欠いた第25回参議院選挙が21日投開票された。投票率は48.80%と前回を大きく下回った。自民党は57議席を獲得し、公明党の14議席と合わせ、安倍晋三首相(自民党総裁)が目標に掲げた自民公明で「改選議席の過半数」の63議席を上回った。非改選の議席を加えれば、自公両党と憲法改正に前向きな日本維新の会、与党系無所属で、国会が憲法改正の発議するのに必要な3分の2の議席(164議席)に届かなかった。野党4党は候補者を一本化した1人区で10議席を確保し、一定の効果を示した。憲法改正の発議するのに必要な3分の2の議席を阻止したのは大きい。これが国民のバランス感覚であろう。 野党は立憲民主党が17議席を獲得したが、国民民主党は6議席にとどまった。共産党は7議席、社民党は1議席を確保し、れいわ新選組も2議席、NHKから国民を守る党は1議席となった。年金制度、消費増税、憲法改正が問われた選挙であったが、野党は年金に対する給付金を手厚くすることや、年金給付の伸び率を抑制するマクロ経済スライドの見直しを求めたほか、政府が10月に予定する消費増税反対で足並みをそろえたが大きな支持を得るには至らなかった。有権者から逃げ回るような選挙戦を展開していた安倍首相は「安定した政治基盤のもとに、しっかりと政策を進めていけという判断をいただいた」と述べ、憲法改正に前向きな姿勢をみせた。しかし、憲法改正については与野党の幹部からは異論も出ている。 4月に立ち上げた、れいわ新選組が約228万票、NHKから国民を守る党は約99万票を獲得して政党要件を満たしたのが大きい。これまでマスコミに無視されていたが今後注目せざるを得なくなる。令和の「ええじゃないか」である。今回の参議院選挙の最大の勝者は間違いなく「れいわ新選組」の山本太郎代表だ。募った寄付金が4億円を突破したので半端ではない。有権者の既成政党に対する不満を集積したことが今後の政治にも必ず影響するものと思われる。NHKに対する国民の不満が議席につながったが、日本人の知性が底に抜けたと指摘する人もいる。 日本歯科医師連盟が支援した比嘉なつみ氏は、自民党公認候補者33名中の第20位、得票数114,596票で次点落選となり、残念な結果となったが、次点なので参議院議員に繰り上がる可能性が大であり今後に期待できる。得票数だけをみると、かつて石井みどり氏が獲得した228,165票の半分である。 日本歯科医師連盟は投票結果をうけて、「本年4月24日の自民党公認を受けて以来、当執行部として一丸となり選挙に取り組んで参りましたが当選を勝ち取ることができませんでした。この結果について心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」という高橋英登会長のコメントを電子メ−ルで報告した。誠に申し訳ございませんは余分だ。 比嘉氏は衆議院議員を2期努め、環境大臣政務官、厚生労働部会部会長代理、厚生関係団体委員会委員長も歴任し、日本歯科医師連盟顧問である。(比嘉氏の約束3カ条参照)
日本歯科医師会
富山県歯科医師会
富山市歯科医師会
熱気を欠いた第25回参議院選挙が21日投開票された。投票率は48.80%と前回を大きく下回った。自民党は57議席を獲得し、公明党の14議席と合わせ、安倍晋三首相(自民党総裁)が目標に掲げた自民公明で「改選議席の過半数」の63議席を上回った。非改選の議席を加えれば、自公両党と憲法改正に前向きな日本維新の会、与党系無所属で、国会が憲法改正の発議するのに必要な3分の2の議席(164議席)に届かなかった。野党4党は候補者を一本化した1人区で10議席を確保し、一定の効果を示した。憲法改正の発議するのに必要な3分の2の議席を阻止したのは大きい。これが国民のバランス感覚であろう。
野党は立憲民主党が17議席を獲得したが、国民民主党は6議席にとどまった。共産党は7議席、社民党は1議席を確保し、れいわ新選組も2議席、NHKから国民を守る党は1議席となった。年金制度、消費増税、憲法改正が問われた選挙であったが、野党は年金に対する給付金を手厚くすることや、年金給付の伸び率を抑制するマクロ経済スライドの見直しを求めたほか、政府が10月に予定する消費増税反対で足並みをそろえたが大きな支持を得るには至らなかった。有権者から逃げ回るような選挙戦を展開していた安倍首相は「安定した政治基盤のもとに、しっかりと政策を進めていけという判断をいただいた」と述べ、憲法改正に前向きな姿勢をみせた。しかし、憲法改正については与野党の幹部からは異論も出ている。
4月に立ち上げた、れいわ新選組が約228万票、NHKから国民を守る党は約99万票を獲得して政党要件を満たしたのが大きい。これまでマスコミに無視されていたが今後注目せざるを得なくなる。令和の「ええじゃないか」である。今回の参議院選挙の最大の勝者は間違いなく「れいわ新選組」の山本太郎代表だ。募った寄付金が4億円を突破したので半端ではない。有権者の既成政党に対する不満を集積したことが今後の政治にも必ず影響するものと思われる。NHKに対する国民の不満が議席につながったが、日本人の知性が底に抜けたと指摘する人もいる。
日本歯科医師連盟が支援した比嘉なつみ氏は、自民党公認候補者33名中の第20位、得票数114,596票で次点落選となり、残念な結果となったが、次点なので参議院議員に繰り上がる可能性が大であり今後に期待できる。得票数だけをみると、かつて石井みどり氏が獲得した228,165票の半分である。
日本歯科医師連盟は投票結果をうけて、「本年4月24日の自民党公認を受けて以来、当執行部として一丸となり選挙に取り組んで参りましたが当選を勝ち取ることができませんでした。この結果について心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」という高橋英登会長のコメントを電子メ−ルで報告した。誠に申し訳ございませんは余分だ。
比嘉氏は衆議院議員を2期努め、環境大臣政務官、厚生労働部会部会長代理、厚生関係団体委員会委員長も歴任し、日本歯科医師連盟顧問である。(比嘉氏の約束3カ条参照)