中道歯科医院|富山市高木 むし歯 歯周病 入れ歯 訪問診療 小児歯科 英語対応可 Availble language:Einglish,Department of Dentistry,ToyamaCity

〒930-0106
富山市高木2366-1
TEL:076-436-1311
休診日:木曜午後・日曜・祝祭日・お盆・年末年始
中道歯科医院
What's New
RSS
2012年7月13日
平成24年7月院長のマンスリートーク ◆入院外医療費に1兆4,000億以上の無駄あり
◆入院外医療費に1兆4,000億以上の無駄あり
社会保障と税の一体改革においては、医療・介護サービス保障の強化がうたわれ①病院・病床機能の分化・強化、②在宅医療の推進、③医師確保対策、④チーム医療の推進が方向性として上げられているが、現在の医療費の無駄の話は具体的には出てきていない。
今月は、入院外医療費の内容分析を行いながら、医学管理・検査・画像診断・投薬にある医療費の無駄について述べてみたい。

◎平成22年度入院外医療費(概算13兆7,000億円)

◆初診料 5.69%(8,823億円)
初診料(270点)7,790億 同一日複数診療科受診(135)55億 初診料加算978億

◆再診料 9.97%(1兆3,661億円)
再診料(69点)8,453億 外来管理加算(52点)2,906億 外来診療料(70点)1,547億

◆医学管理等 9.53%(1兆3,060億円)
特定疾患療養管理料(診療所225点)6,881億円 同管理料(病床147・87点)641億円
悪性腫瘍特異物質治療管理料(220・360・400・150点)471億
慢性維持透析患者外来医学管理料(2,305点)800億
小児科外来診療料1・2(560・380・670・490点)1,717億
生活習慣病管理料1・2(650・700・800・1175・1035・1280点)491億
診療情報提供料(Ⅰ)(250点)579億 薬剤情報提供料(10点)297億

◆在宅医療 5.63%(7,710億円)
往診料(720点)184億 在宅患者訪問診療料(830・200点)620億
在宅時医学総合管理料1・2(4200・4500・2200・2500点)703億
特定施設入居時等医学総合管理料1・2(3000・3300・1500・1800点)255億
在宅自己注射指導管理料(820点)869億 在宅酸素療法指導管理料(2,500点)405億
在宅自己導尿指導管理料(1,800点)140億 在宅寝たきり患者処置指導管理料(1,050点)52億
在宅療養指導管理材料加算2,010億

◆検査 16.79%(2兆3,000億円)
尿・糞便等検査334億 血液学的検査800億 生化学検査(Ⅰ)1,943億 生化学検査(Ⅱ)957億 免疫学的検査1,176億 微生物学的検査359億 基本的検査実施加算292億
検体検査判断料6,827億 生体検査料9,596億 診断穿刺・献体採取料494億

◆画像診断 7.17%(9,822億円)
エックス線単純撮影2,840億 エックス線特殊撮影19億 エックス線造影剤使用撮影95億 エックス線乳房撮影142億 核医学診断料671億 コンピューター断層診断(450)1,357億 コンピューター断層撮影(CT撮影)(900・820・600)1,546億
磁気共鳴コンピューター断層撮影(MRI撮影)(1330・1000)1,385億

◆投薬 19.64%(2兆6,909億円)
調剤料439億 処方料1・2)2,454億 薬剤料1兆7,885億 処方せん料1・2(40・68)5,013億

◆注射 6.48%(8,877億円)
皮内、皮下及び筋肉内注射99億 静脈内注射191億 点滴注射1・2・3)395億 関節腔内注射 386億 外来化学療法1・2・3)153億 薬剤料7,603億

◆処置 10.83%(1兆4,843億円)
創傷・熱傷処置(45-420)165億 絆創膏固定術(500)36億 鎖骨又は肋骨骨折固定術(500)20 億 人工腎臓慢性維持透析(2075-2370)10,248億 皮膚科軟膏処置(55-270)130億 皮膚科 光線療法(45-350)40億 いぼ冷凍凝固術(210・260)214億 膣洗浄(47)35億 耳処置(25)50 億 鼓室処置(55)24億 耳管処置(20・30)49億 鼻処置(12)80億 副鼻腔自然口開大処置(25) 47億 喉頭鏡下喉頭処置(27)58億 副鼻腔洗浄又は吸引(25・55)40億 整形外科消炎鎮 痛 等処置(35)614億 四肢ギプス包帯(310)152億 薬剤料573億 特定保険医療材料 1,087億

◆その他の行為 約7.5%(1兆277億円)
リハビリテーション1,377億 精神科専門療法3,347億 手術3,092億 麻酔834億
放射線治療594億 病理診断1,033億

以上が平成22年度の入院外医療費であるが、診療報酬点数は歯科に比べ評価が高い。医科では、疑い病名でおこなった診察、検査、画像診断は異常が見つからなくてもすべて認められ、異常が見つかったとしても自院で治療できない面倒そうなケースは、そのまま高次の病院へまわす(情報提供料の算定可)ことで事足りているケースも結構多いと聞く。整形外科では通院を続けていても症状が改善しないことが多いが、治癒しなくても診療報酬は支払われている。このように入院街の診療行為を精査すると指導管理料、検査、画像診断、投薬等に併せて1割以上(1兆3,700億円)の無駄がある。医療費の効率的な配分という観点からは、低評価の点数が多い歯科へ回す財源になるもので、適切な情報提供をすれば、国民の理解も得やすいのではないか。医科には不必要な検査、重複検査が多すぎる。
医科の患者一人当たり時間は診療所が6.0分、病院が4.3分(平成6年、日本医師会調べ)と短いのに、初診・再診料は歯科より高く、歯科の管理料(110点)の倍以上の特定疾患療養管理料(225点−年間6,881億円)が月2回算定できたり、患者が減ってきている小児科には小児科外来診療料1・2(560・380・670・490点)という包括点数で所得保障をしている。また、外部委託した検査結果に対して、改めて検査別に34-150点の検体検査判断料(年間6,827億)が算定できる。しかも、2〜3割の委託差益もある。やりたい放題である。
CTは人口当たりではアメリカの3倍、英国の13倍、MRIは米国の1.5倍、英国の8倍ほど日本には多くあり、「とりあえず検査しましょう」ということで、不必要な検査、あるいはドクターショッピングをする患者もたくさんいる。だいたい患者の7割から9割は問診だけで診断できるといわれている。そもそも、検査は診断を確認するために行うもので、診断の見通しなしに検査をしても確定的な診断にはいたらない。日本では、専門医が開業すると、専門性を発揮するために高度な画像診断装置を導入する傾向にある。医師総数は28万数千人に対して、専門医資格を持つ医師は延べ30万人いるが、それほど専門的な診療が必要な病気や患者がたくさんいるのか疑問である。今後、総合的な診療能力をもった医師の養成が急務である。

医療費のあり方は提供体制や診療報酬支払い制度といった医療システムのあり方とも密接に関連しており、医療技術を適正に評価して、医院のコストや機能を適切に反映していくことが必要である。日本の公的保険制度は、国民の生命と健康を守るための制度であるが、その治療効果(Outcome)のために有効に使われているか疑問がある。

医療サービスについての価格規制を、品質、費用を適切に反映する方向で見直し、医療制度の効率的利用という目標と合致するように、社会保障改革の医療部門を進めていくことが求められる。
なお、平成22年度薬局調剤医療費(概算6兆2千億円)の内訳は次の通りであるが、ここにも2割以上の医療費の無駄があり、是正が必要である。

調剤技術料22.1% 薬学管理料4.9% 薬剤料72.6% 特定保険医療材料0.3%
1件当たり薬剤種類数 院内処方3.67種類 院外処方3.95種類
(循環器官用薬、消化器官用薬、その他の代謝性医薬品、ビタミン剤、中枢神経系用薬等)
薬局調剤医療費の72.6%(4兆5,012億円)が薬剤料であるが、安易に処方されているケースも多く見られる。

   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
良質な音質のBGMを流してます。
患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境整備は万全