中道歯科医院|富山市高木 むし歯 歯周病 入れ歯 訪問診療 小児歯科 英語対応可 Availble language:Einglish,Department of Dentistry,ToyamaCity
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2017年5月16日
平成29年5月院長のマンスリートーク◆日本歯科医師会の28の課題
平成29年5月院長のマンスリートーク◆日本歯科医師会の28の課題
先月も日本歯科医師会常務理事で中医協委員の遠藤秀樹先生(大学の同級生)の「平成30年度診療報酬改定への展望」という講演の話に関連したことを書いたが、今月も氏の講演の中から、「日本歯科医師会の28の課題」のことについて述べる。
遠藤氏は講演の中で「日本歯科医師会には28の課題があって、一つずつ責任者を決めて対策を検討している」と話されたが、当初、率直な感想として日本歯科医師会にそんなにたくさんの課題があったかと唖然とした気持ちがあった。氏は全部ではないが項目別にそれぞれ課題の概略と現状を話され自分はメモって見返したが、何か釈然としなかった。そこで後日、遠藤氏に頼んで、28の課題の資料をメールで送ってもらった。その結果が下の表(第184回日本歯科医師会臨時代議員会の堀会長提出資料を改変)である。
現在では、8項目が加わり課題は36になっていた。終了したものが7つあり、それぞれに取り組みの経緯と現状、今後の課題・方向性が書かれているが、雑然としており、体系化されていない。
かつて、保健・医療政策ビジョン2008(2015年までの短期・中長期の課題と対策)では、
1.人材育成
2.歯科医療の質の向上
3.保健・医療提供体制
4.診療報酬体系のあり方
また、日本歯科医師会の平成28年度事業計画によれば
1.公的医療保険の堅持と制度の充実
2.生涯研修事業の拡充・推進
3.途切れることのない歯科保健医療提供体制の整備・充実
4.口腔機能の維持・向上の視点からのあるべき歯科医療と診療報酬体系の確立
5.歯科医業経営基盤の安定化に向けた対応
6.歯科診療所における医療安全の確保
7.組織力強化の推進
8.歯科医師需給問題への対応
9.医療等分野のICT化への対応
というように、大きくまとめられていた。
何か、思いつくまま課題を並べ、追加して仕事をしていることを見せているようだが、「あるべき姿」、「ありたい姿」が見えにくくなっている。
歯科医療費は平成8年から平成21年まで長い間ほぼ2兆5千億円台で推移していたが、平成22年からここ5年連続で増加し2兆8千億円を超え、現在、歯科界は順調に推移しているように見えるが、初診料、再診料に代表される医科歯科格差の問題は放置されたままである。適正歯科医療費は4兆円と現実と大きくかけ離れている。
歯科医師需給問題についても、日本歯科医師会は「適正歯科医師数」の誤った数値を正そうともしない。この辺が現執行部の実力なのか。結局、日本歯科医師会員への執行部からの希望のもてるメッセージが伝わってこない。
問題を解決するためには、「あるべき姿」、「ありたい姿」を明確にし、現実との差を分析することが基本である。
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恩師総山孝雄(ふさやまたかお)先生の教え
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
富山県内での産業歯科保健事業からの成果を踏まえて
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
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年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
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遠藤氏は講演の中で「日本歯科医師会には28の課題があって、一つずつ責任者を決めて対策を検討している」と話されたが、当初、率直な感想として日本歯科医師会にそんなにたくさんの課題があったかと唖然とした気持ちがあった。氏は全部ではないが項目別にそれぞれ課題の概略と現状を話され自分はメモって見返したが、何か釈然としなかった。そこで後日、遠藤氏に頼んで、28の課題の資料をメールで送ってもらった。その結果が下の表(第184回日本歯科医師会臨時代議員会の堀会長提出資料を改変)である。
現在では、8項目が加わり課題は36になっていた。終了したものが7つあり、それぞれに取り組みの経緯と現状、今後の課題・方向性が書かれているが、雑然としており、体系化されていない。
かつて、保健・医療政策ビジョン2008(2015年までの短期・中長期の課題と対策)では、
1.人材育成
2.歯科医療の質の向上
3.保健・医療提供体制
4.診療報酬体系のあり方
また、日本歯科医師会の平成28年度事業計画によれば
1.公的医療保険の堅持と制度の充実
2.生涯研修事業の拡充・推進
3.途切れることのない歯科保健医療提供体制の整備・充実
4.口腔機能の維持・向上の視点からのあるべき歯科医療と診療報酬体系の確立
5.歯科医業経営基盤の安定化に向けた対応
6.歯科診療所における医療安全の確保
7.組織力強化の推進
8.歯科医師需給問題への対応
9.医療等分野のICT化への対応
というように、大きくまとめられていた。
何か、思いつくまま課題を並べ、追加して仕事をしていることを見せているようだが、「あるべき姿」、「ありたい姿」が見えにくくなっている。
歯科医療費は平成8年から平成21年まで長い間ほぼ2兆5千億円台で推移していたが、平成22年からここ5年連続で増加し2兆8千億円を超え、現在、歯科界は順調に推移しているように見えるが、初診料、再診料に代表される医科歯科格差の問題は放置されたままである。適正歯科医療費は4兆円と現実と大きくかけ離れている。
歯科医師需給問題についても、日本歯科医師会は「適正歯科医師数」の誤った数値を正そうともしない。この辺が現執行部の実力なのか。結局、日本歯科医師会員への執行部からの希望のもてるメッセージが伝わってこない。
問題を解決するためには、「あるべき姿」、「ありたい姿」を明確にし、現実との差を分析することが基本である。