中道歯科医院|富山市高木 むし歯 歯周病 入れ歯 訪問診療 小児歯科 英語対応可 Availble language:Einglish,Department of Dentistry,ToyamaCity

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中道歯科医院
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2010年11月22日
平成22年11月 院長のマンスリートーク ◆歯科大「定員割れ」は人災?
◆歯科大「定員割れ」は人災?
 Asahi Shinbun Weekly AERA(2010年8月30日)の見出しは、歯科大「定員割れ」は人災-歯科医ワーキングプアのうそ-と衝撃的なものであった。

 私立の歯科大と歯学部17の今年度の入学状況をみると、その6割を超す11で定員割れを起こしていた。なぜ、こんな異常な事態になっているのか。それは、私大に限った志願者が2年前から1万人を割り込み、急激に落ち込んでいるからと記事は書く。

 せっかく6年間、高い授業料を払って歯科大学に通い、国家試験に受かってもワープアの生活が待っているのなら本人だけでなく、親や進路担当の高校教師らが、そう思って敬遠するのも無理のない話と続く。

 中川勝洋氏は、「最近の臨床歯科医は、手は器用に動かず、患者とのコミュニケーションもうまくいかない人が多い。安心して患者さんを任せられない」と述べ、私立歯科大学協会副会長安井利一氏は「最近の経済状況の悪化で、高額な学費負担から敬遠されてはいるが、歯科医が過剰だとか、歯科医の多くがワーキングプアなどというのは根拠のない誤った情報」と発言する。さらに記事とは別だが、「国による国家試験合格率の調整で合格者が減少し、受験生らが卒業後の進路に不安を抱いている。」と発言している。そして、このような状態が続けば、わが国の歯科医療制度の維持、増進に悪影響を及ぼすので、国や大学、日本歯科医師会などの歯科界全体で早急に取り組むべきであるとの認識を示す。

 記事は、日本歯科医師会が診療報酬改定の際、歯科医師の過剰や「ワーキングプア問題」を強調し過ぎている、と指摘する歯科医師関係者もいると書く。「現在も歯科医師は過剰」との立場をとる日歯宮村副会長は「医科と歯科の所得格差が大きいことは主張したが、こちらからワーキングプアだとは言わない」と記者に答えているが、診療報酬の政治交渉を優位に進めたい意図が見え隠れすると記事は指摘する。

 歯科医師過剰を強調しすぎる日本歯科医師会に対し、大学側も歯科医の需要を十分にPRしないできた。結局、定員割れ問題は「歯科業界内」の人災ではないかと結論づける。

 最後に、高橋英登氏は、「国の公的医療は国の庇護のもと、護送船団方式で行われてきた。歯科医の定員を減らして既得権益を守ろうとする考えは誤りだ」と述べる。

 この問題を解決していくには、難問を増やし、新卒受験者の得点分布を踏まえた相対基準で行われている国家試験を「臨床上必要な歯科医学及び口腔衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能について、これを行う」(歯科医師法第9条)正常な資格試験に戻すことしかないだろう。歯科がここまで追い込まれたのは、すべて情報の分析の誤りに起因する。
   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
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患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境整備は万全