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2018年4月16日
平成30年4月院長のマンスリートーク◆日本歯科医師連盟はだれのものか−杜撰な経理Ⅱ−
平成30年4月院長のマンスリートーク◆日本歯科医師連盟はだれのものか−杜撰な経理Ⅱ−
 昨年6月に「日歯連盟の11億円はなぜ消えたか−杜撰な経理の実態−」(昨年3月1日に、日本歯科医師連盟の政治資金収支報告書の平成27年の前年繰越額が不明から1,415,672,800へ、平成26年分は2,465,583,402が1,371,400,193へ、平成25年分は 2,659,100,015が1,564,916,806へ訂正された−帳簿上から約11億円が消えた形になった)を書いた。
 平成27年4月30日、東京地検特捜部は西村後援会から石井後援会への資金移動が「迂回献金ではないか」という政治資金規正法違反の疑いで、日歯連盟本部事務所を家宅捜索し、9月30日に当時の高木幹正日歯会長ら連盟の関係者3名を逮捕し、現在係争中である。
 昨年11月末に発表された2016年の日本歯科医師連盟の政治資金収支報告書を見ると、本年の収入額が957,348,464(党費又は会費を納入した人数は41,270人)、前年からの繰越額1,540,733,757と併せて収入総額は2,498,082,221であり、支出総額は747,602,435である。
 経常経費は(1)人件費126,333,739、(2)光熱水費375,021、(3)備品・消耗品費8,326,631、(4)事務所費25,181,223で計は160,216,614であった。 人件費のほとんどが役員の給与である。毎月の給与は会長52.5万、副会長39.9万、理事長78.75万、常務理事39.9万、理事13.65万、常務監事39.9万、監事13.65万で、賞与は年収の半分(6月分)が出る。 退職金は会長300万、副会長280万、理事長390万、常務理事270万、理事110万、常務監事270万、監事110万と破格である。 さらに、旅費は原則実費ということになっているが、現実にもらっている額は実費の倍程なので、いい小遣いとなる。 料亭・ホテルでの飲み食いも渉外費となる。
 政治活動費のうち組織活動費は120,302,275で、内訳は会議費(連盟関係の会合の旅費)59,379,369、旅費(活動旅費)18,715,192、交際費(広告料・御祝金等)11,510,432、諸会費(政治家のパーティー券等)25,853,320、渉外費(飲食代)4,843,962(前年より大幅に増加)である。 身内の機能していない会合の旅費に6千万使っている。役員の活動旅費も1,871万になる。
 役員の旅費で年200万円を超える人が2人(藤原元幸227万、高橋英人201万)、約90万の人が3人(右田信行94万、甲野峰基91万、家田隆弘90万)いることも驚きだが、その他旅費(5万未満)760万、タクシー代146万など何に使っているのか詳細は説明されていない。新宿の仏蘭西料理Nの飲食224万も目立つ。
 表1は、諸会費(政治家のパーティー券等)25,853,320の内訳であるが、額の殆どが5万から10万と実にせこい。子供の使いではあるまいし、政治家に失礼ではないか。医師連盟などと比較されると、現執行部の政治センスのなさが裏付けられる。

 諸会費で90万以上と多いのは、日付順に平成研究会セミナー事務局、為公会、清和政策研究会、島村大を励ます会、自由民主党東京都参議院比例区第二十二支部ぐらい。
 その他、印刷代213,840、陣中見舞1,200,000、機関紙誌の作成関係費に29,596,165、ホームページ関係費2,113,500(フリーセル)、広告代497,200が支出されている。 調査研究費は335,285は大幅減となった。
 寄附金は432,978,800かかっているが、(一財)国民政治協会はゼロ、新世紀社会保障政策研究会(石井みどり)500万、島村大後援会300万、自由民主党埼玉県参議院選挙区第四支部750万、自由民主党千葉県第十三選挙区支部200万、自由民主党神奈川県参議院選挙区第三支部600万、新日本情勢調査会100万、比嘉なつみ連合後援会100万が目立つ位で、それ以外は都道府県歯科医師連盟への寄附金で約4億1千万強も戻っている(表2)。

 一方、日本医師連盟(委員長横倉義武)の経常経費は(1)人件費78,910,500、(2)光熱水費764,000、(3)備品・消耗品費8,136,821、(4)事務所費37,659,254で計は125,470,575と日本歯科医師連盟と比較して3,500万円程少ない。 また、政治活動費のうち組織活動費は135,831,422で、組織対策費43,309,172、交際費(日本歯科医師連盟の諸会費にあたる)73,721,880、渉外費(飲食代)17,219,966、行事費1,580,404である。
 日本医師連盟の寄附金は421,717,314であるが、(財)国民政治協会2億円、他多くの政治家にそれなりの額で2億2千万、しっかりと中央へ政治献金をしている。 そして、都道府県医師連盟へは交付金という名目で約3億898万円戻している。
 ほぼ同じ収入で、日本医師連盟は中央への献金として交際費の7,372万円と寄付金4億2,117万円、併せて4億9千万円を計上しているのに対し、日本歯科医師連盟は諸会費(政治家のパーティー券等)25,853,320と寄付金3,320万円、併せて5,905万円しか献金していない。 金額で比較すると日本歯科医師連盟の政治力は日本医師連盟のたった12%である。いくら偉そうなことを言っていてもその差は歴然としている。
 この事に対して、歯科界で異議を唱える人が少ない(知らないし、興味もない)が、全く異常な事態なのである。評議員会で指摘する人もいないので、社会問題化が繰り返されている。 結局、職域代表も来年いなくなる。
 日本歯科医師連盟の(一財)国民政治協会(自民党)への献金ゼロは医師連盟の2億円と比べ問題外である。日本歯科医師連盟で集めたお金は都道府県歯科医師連盟へ寄付金で戻すのではなく、中央で効率的に使うべきであろう。中央への会費や寄付金が集めた金(会員の浄財)の6%では悲しすぎる。
 私は、これまで日本歯科評論のコラムで「日歯連盟は、公正で効率的な事業執行と会計面の適正化・透明化を行っているというが、役員報酬・職員給与等人件費に1億円、会議費・旅費に1億円、都道府県歯科医師連盟に2億円以上の交付金など他の政治団体に見られない非効率的な面が多い。結果として、中央への献金額が大幅に低下している。現実的には、政治を動かす力はカネ(政治献金)と票(選挙での得票)である。」と書いてきたが、改善のきざしは見られず、ますます悪くなってきている。
 これまで同様、日歯連盟の会費の使い方には今後も目を配る必要があるが、ここは役員人事も含め改革が求められる。あまりにも杜撰過ぎる会計の実態に、もっと会員は怒るべきだ。役に立たない理事会や評議員会、役員の旅費への出金は最小限にすべきであろう。まさに、日本歯科医師連盟は会員のものでなく、連盟役員の老後の小遣い稼ぎとなっている。中央で政治家にお金を使わないのであれば、会費のさらなる大幅値下げをすべきであろう。日本歯科医師連盟は、まさに昔から「伏魔殿」(係わった人は常に不幸になる)である。
 平成17年の日歯連盟改革で財務の合理化・透明化(支出面の見直しとともに適切な政治活動に基づく財務全体の透明化・合理化に向けた会計規則等の整備と執行部の意思決定システムの構築)や献金の見直し(偏った秘密主義を是正し都道府県連盟との緊密な連携による有意義な献金活動のルール作り)を行うはずだったのではないか。
   


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