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中道歯科医院
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2017年12月18日
平成29年12月院長のマンスリートーク◆大臼歯CAD/CAM冠の保険導入と40円ルールの見直し
平成29年12月院長のマンスリートーク◆大臼歯CAD/CAM冠の保険導入と40円ルールの見直し
 11月22日に開催された中医協において、新たな歯科関係医療機器として、CAD/CAM冠用材料(大臼歯)「セラスマート300」が区分C2(新機能・留意事項変更)で平成29年12月1日から保険適用されることが承認された。診療報酬改定時以外で歯科関連医療機器が区分C2で期中に保険導入されるのは、平成28年1月のファイバーポストの保険適用以来のこと。なお、適応要件があり、上下顎両側の第二大臼歯が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等において下顎第一大臼歯に使用される。また、行った場合は、製品に付属しているロット番号等が記載された文書(シール等)を保存して管理すること(診療録に貼付する等)が必要になる。保険償還価格は5,230円で、年間に24万6千歯の適応を見込む。
日本歯科医師会は歯科産業界を含む歯科界全体の活性化を最重要課題の一つとして掲げ、歯科活性化会議を立ち上げ取り組みを進めてきた。同会議の最大の目標が、区分C2と呼ばれる新機能・新技術を診療報酬改定時期以外に保険収載することであり、7月には日本歯科医師会から日本歯科材料工業協同組合に具体的な研究開発要請も行っていた。
 コンピューター支援設計・製造ユニットとともに、インレーやクラウン等の歯科用補綴物の作製に使用する加圧成形したコンポジットレジン製ブロック(ウレタン系ジメタクリレート及びバリウムガラスを主成分)が大臼歯に使えるようになるのは歯科界の活性化につながる。
 CAD/CAM冠は平成26年の診療報酬改定時に先進医療の保険導入項目で、歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴(1,200点)が採用され、年間作製数は導入時の26年は25万8千歯、27年は104万6千歯、28年は136万歯と数が増えてきて、歯科医療費の増加に貢献していた。
さらに、日本歯科医師会の28の課題の一つであった「40円ルールの是正」が、12月13日開催された中医協で、歯科の薬剤算定方法のうち歯科の診療報酬点数で規定する「特定薬剤」と麻酔の薬剤について、現在40円と定めている控除額を15円に引き下げるとの方針を了承した。日本歯科医師会は、歯科特有のいわゆる「40円ルール」について、ルールの内容を精査するとともに、撤廃を目指していたが、40円が15円に引き下げる形で決着した。
「40円ルールの是正」については、12月7日に日本歯科医師会社会保険担当常務理事で歯科代表中医協委員の遠藤秀樹氏(大学の同級生)から聞いていたが、一歩前進である。
 40円ル-ルというのは、使用薬剤の薬価が40円を超える場合は当該薬価から40円を控除した残りの額を10円で除して得た点数につき1点未満の端数を切り上げて得た点数で請求するもので、「逆ザヤ」(請求点数が実際に使用された金額より低い)となる不合理なものであった。長い間、よくもこのような事態を放置していたのか疑問が沸く仕組みだ。
 初代の歯科医療管理官であった稲葉利正氏の著書(「歯科界への提言」)によれば、当初、保険の点数が非常に低かった頃、その低い点数のなかに処置に使用する薬も含まれるとするには無理があった。 当時1回の使用の価格が10円を超えるものを算定できるようにしたのであるが、特定薬剤に該当するものの開発が進み種類も増加した。
 そこで、40円未満のものでも算定できるようにしたが、あまりに特定薬剤の種類が増え、単品の使用ばかりでなく同時に2種以上を使用するケースも増え請求事務も大変煩雑なった。そこで、処置の点数も改正の都度見直しが行われて増点された機会に処置及び手術の通則で120点以上の処置及び手術には、特定薬剤を使用しても別に算定できないが、それ以外の場合には算定できるようにしていた。 算定方法として1回の使用特定薬剤の価格から40円を控除した額を請求するように、足きりを行って事務の簡素化を考慮したのである。 いずれにしろ、「逆ザヤ」(請求点数が実際に使用された金額より低い)はよくない。歯科はかつて、調剤料や処方料が請求できず、途中から(医科には昔からあった)請求できるようになるなど、投薬に関しては不合理なことが多くある。
政府は、2018年の診療報酬改定で、全体として1.19%引き下げることを決めた。薬価の引き下げで1.74%引き下げるが、技術料に当たる「本体」部分で0.55%引き上げる。 薬剤が少ない歯科においては、全体では約0.65%程度の引き上げになるため、歯科医療費が2−3年後に3兆円に到達することが見えてきた。しばらく、歯科界には順風が吹くようだ。
   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
良質な音質のBGMを流してます。
患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境整備は万全